ヘラブナの主食は、植物性プランクトンなので、ルアーで釣る事は不可能…と、AIを含む様々な情報源は語る。しかし結論から言えば、ヘラブナをルアーで釣る事は可能。特にミノーへの反応は抜群で、条件さえ揃えば、ワンキャストワンヒットの爆釣劇も珍しくはない。にわかに信じられないかもしれないけど、実体験に基づく話だ。

元々ヘラブナは植物性ではなく雑食性。正確には「植物性プランクトンが好きな雑食魚」といったトコ。しかし、春〜初夏にかけての産卵期前後は、体力をより必要とする為、浅場に集まる動物性のエサ(甲殻類や水棲昆虫等)も取り入れる様になり、特にボラやハクレンの稚魚の群れが絡む場所においては、ミノーのクイックモーションにてヘラブナ祭が爆発する事がある。

最初は単なるまぐれかと思っていたけど、釣れ続ける内に、これは捕食行動ではなかろうかと、暫し観察する事にした。決定的だったのは、ヘラブナがルアーチェイスをして来て目前で見切った行動と、岸際でボラの稚魚の群れに対する捕食アタックした姿。確実に追っ掛けてますやん。そして気付けば12匹も釣ってますやん。

ヘラブナって魚は、とても臆病且つ敏感で、水流、水温、光量などの変化に応じて泳ぐ層を刻々と変える習性を持つ。岸辺には、へら師と呼ばれるヘラブナ釣りの専門家がいて、ウキや練り餌の種類等を少しずつ調節しながら、静かにヘラブナを狙っていく。これが日本古来の釣り方であり、ヘラブナ釣りの基本。だから「ヘラブナをミノーで釣るには?」なんて奇抜な方法をAIに尋ねても分からんわな。でも釣れる事は、実証。

「釣りはヘラブナに始まり、ヘラブナに終わる」という格言がある。これは、幼少期に里川での小鮒釣りにて釣りに興味を持ち、大人になって様々な釣り(渓流から海まで)を経験した後、晩年を迎えるとヘラブナ釣りの奥深さに魅了され、再び里川に戻って来るのだ…と、釣り経験が豊かになればなるほど、魚を科学する力が養われ、最終的に日本古来のヘラブナ釣りの奥深さに浸るようになるのだという事。そういった意味では、様々なルアーフィッシングを経験した後、最終的にはヘラブナを追い求める為、ミノーを携えて里川にカムバック!という奇抜な晩年も有りだな。























