冒険小説とアメリカナマズの魅力

Mark Twainによって書かれた冒険小説、The Adventures of Tom Sawyer(1876)。ミシシッピ川のほとりの村に住む主人公トムソーヤ(トム)とハックルベリー(ハック)をはじめとする友達との冒険小説だ。作中、ナマズを釣って食べるシーンがある。実はこのナマズは、此度のターゲットである怪魚チャネルキャットフィッシュ(Channel Catfish)なのだそう。

チャネルキャットフィッシュとは、アメリカ大陸全域に生息する大型ナマズの一種。食性は腐肉食で、ハゲワシやハイエナ同様、スカベンジャーと呼ばれる自然界の掃除屋だ。底層を生息域とし、主に死肉等を漁っている魚であるので、基本的な釣り方は強めの匂いを放つエサを使ったブッコミ釣り。エサには鳥レバーやサバの切り身を選ぶと良いとされるが、最近は専用の釣りエサが売られているので、今回は手軽に扱えるこちらをチョイス。

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エサを投入すると、ものの数分でロッドが曲がる。時にロッドごと水中へ持って行かれてしまう事もある様なので、バイト直後の初速には特に要注意だそう。ドラグをガチガチに締めている筈なのに、簡単にラインが出されていく馬鹿力に加え、下へ下へ潜行しようとする重厚感あるファイト。兎に角、魚を持ち上げられる様、ロッドを立たせつつ、怪力に耐え続ける。小さくても50cmを超える魚種なので、納得の怪魚バトルだ。

さて、アメリカナマズは元々食用魚であり、大変美味…と言うのは周知の事実。釣行ついでに、チャネルキャットフィッシュのカマ肉(背ビレ部分)を使ったナマズバーガーを賞味する事にした。香ばしく焼かれたバンズ、蓮根とナマズが練り合わされたパテ、酸味の効いたピリ辛チリソースとタルタルソースの味わい。正直、好奇心で挑戦したのだが、これは想像以上にウマし。

食べ終えると、この日の釣りは、何となく完成され尽くしてしまった感じ。釣りも胃袋も満足してしまったところで納竿。釣ってヨシ、食べてヨシな怪魚アメリカナマズゲームは、もっと自分のフィッシングライフに取り入れていきたい。