猛花粉の東古屋湖で挑む桜鱒、虹鱒

これから夢追い釣行に出掛ける。噂に違わぬ最悪の猛花粉の中で挑むのは、東古屋湖に生息する良型のトラウト達。このフィールドで開発されたと言われるご当地ルアーを携え、ポイントを目指してみる。

「1度決めたことは、最後までやり抜きなさい」。子供の頃、親父によく言われたものだ。しかし、理屈っぽい自分は、やがてこう考えるようになる。「1度決めた事とは言え、根拠や理屈を伴わない行動は、継続する価値があるのだろうか…」と。だが、その答えは「YES」であると、今は思っている。

釣りの世界ってのは、どんなに良い情報を収集して挑んだとは言え、その通りにいかない事ばかり。むしろ最後は「底力」がモノを言う世界だ。釣果に繋がる根拠や理屈なんて殆ど無く、「このルアーさえ投げ続けていれば、釣れる(だろう)」という意気込みだけが心の拠り所になることばかり。

さて…四苦八苦の末、やっと手にすることが出来た良型のサクラマス。このルアーを選んだ根拠、このカラーで釣れた理由、そんなものは無い。「なぜ釣ることが出来たのか?」と問われたら、きっとこう答えると思う。「このルアーで釣ると決めたから、これを投げ続けた」と。当時、親父が言いたかったのは、何事も信念を持てということだったのかもしれない。

そして更にレインボートラウトを追加。とりあえず、魚を手にすることが出来て一安心。終日舟を漕ぎ続けた上、鉄製のルアーを全力で投げ続けたことにより、腕力や握力はもう限界…。ありがとうトラウト達よ。またいつか訪れる日まで。